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セーリング 須田 英実子(すだ えみこ)選手

2024年5月12日

2025年に開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の競技のひとつにセーリングがあります。令和4年度の「いちご一会とちぎ国体」と令和5年度の「燃ゆる感動かごしま国体」に出場された須田英実子選手にお話を伺いました。

Q. セーリングを始めたきっかけは?

琵琶湖ジュニアヨットクラブと出会ったのがきっかけです。小学3年生の時に、ヨットクラブのチラシを見て体験に行き、楽しかったので始めました。高校生の頃は、江ノ島で週末に練習することもありましたが、基本的には小学生からずっと琵琶湖で練習をしています。

Q.湖と海の違いはありますか。

湖は波があまりたたず、潮の流れがないのですが、海は満潮、干潮など潮の流れやうねりがあるので初めて海に出たときは新鮮だったことを覚えています。

Q.セーリングの魅力について教えてください。

陸上や水泳みたいに自分の体や技術などの実力だけじゃなくて、自然相手なので運も要素にあるところが魅力です。技術や戦術、体力も大切ですが、風のふれや強弱を予測することも重要です。予想があたって早く走れると、嬉しいです。

Q.ILCA(一人乗り)の良さは何ですか?

ILCAはワンデザイン、同一規格のセール・艇を使って競うので、装備による差がほとんどありません。ヨットに差が無いので、みんな同じ土俵で戦えるのが面白いです。

競技の様子

Q.セーリングを通して良かったことは?

セーリングは競技人口が少ないので、日本国内外、全国にいろいろな友達ができるところです。小学生の時から、関東や九州などの友人と、大会で話せるのが楽しかったです。また、海外の大会で知り合った友人ともSNSでつながっています。

Q.セーリングで苦しいと感じることはありましたか。

船には適正体重があるので、それに合わせて増量するのが大変です。風が強くなると、技術だけでなく、体重や筋力も必要になってきます。どんな風でもベストのパフォーマンスをするために、ジムに通って増量や筋力アップに力をいれています。

Q.苦しい時、どうやって乗り越えますか。

これで負けても仕方がないと思えるくらい準備をすることを心がけています。

Q.試合前のルーティンはありますか。

音楽を聴いたり、おいしいものを食べたり、できるだけたくさん寝ることを心がけています。心配がある時は、練習毎にまとめているノートを読み返して、試合のイメージをなるべく明確にしています。後は風の予報を毎日チェックしています。

Q.印象に残っている大会はありますか。

中学2年生の時に出場したカタールで行われたアジアオセアニア大会です。初めて海外で出場した大会だったので、緊張して、全然自分の実力を発揮することができませんでした。しかし、日本に帰って敗因を考えていく中で、雰囲気にのまれて平常心でレースができていなかったことに気づき、準備を怠らず自信を持ってレースに臨むことが重要だと気づきました。次年度のスリランカでの予選では上位クラスに入ることができたので、カタールでの大会は自分の実力を発揮するための第一歩になった大会だと思います。

Q.大津市の良いところは?

琵琶湖が近くにあり、ヨットだけでなく、ボートやウインドサーフィンなどができる環境が特別だと思います。他県の友人と話した時に滋賀県でヨットをしていたと話すと、琵琶湖の話になるので、琵琶湖は話のきっかけにもなりますね。

Q.今後目標はありますか。

まずは、今年(2024年)の佐賀県の国スポで入賞をして、来年(2025年)の滋賀県での国スポに繋げたいと思っています。

Q. 来年度(2025年度)、大津市で開催される国スポ・障スポに向けての思いをお聞かせください。

高校1年生の時に初めて国体に出場しましたが、その時に将来滋賀県で国体(国スポ)が行われるという話を聞きました。ずっと滋賀県でセーリングをしていたので、滋賀県の国スポに出たいという思いがあり、そこを目標に頑張ってきました。地元大津での国スポに出場することは特別だと感じているので、プレッシャーもありますが、何か恩返しができるよう、後悔のない大会にしたいと思っています。

須田 英実子(すだ えみこ)選手のプロフィール(2024年5月現在)

神戸大学法科大学院 在学
国体5回出場

  • 2018
    第59回全国高等学校ヨット選手権 レーザーラジアル級 女子3位
  • 2019
    JOC ジュニアオリンピックカップ レーザーラジアル級 総合7位 女子1位
    ユースセーリング世界選手権大会 レーザーラジアル級 出場
    第60回全国高等学校ヨット選手権 レーザーラジアル級 女子1位