2024年5月23日
2025年に開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の競技のひとつにライフルがあります。令和4年度の「いちご一会とちぎ国体」と令和5年度の「燃ゆる感動かごしま国体」に出場された清水大央選手にお話を伺いました。
Q. ライフルを始めたきっかけは?
警察官になったことがきっかけです。警察官になると拳銃の訓練があるのですが、訓練の成績から、全国の大会に選出されました。そこからライフル競技というものに出会いました。
Q.ライフルの魅力を教えてください。
全てが点数として表れるところです。対人競技であれば相手とのやり取りや、得点につなげるための攻め方などがあると思いますが、ライフルは自分が撃った弾がそのまま結果として表れ、自分の技術がそのまま評価されるのでそこが魅力だと感じます。
Q.撃つ時の姿勢や的を狙うコツはありますか。
私が出場する競技のピストルは片手で撃つのですが、正面を向いて構えても良いですし、横を向いて構えても良いです。私は横向きで撃っています。銃というのは撃つ時に、意識してぐっと引き金を引くと大きなずれが生じます。いかに引き金を引く感覚を無くすかが大切となります。
Q.どのような練習をしていますか。
ピストルは片手で狙うので両手で狙うより安定しづらいです。動いてしまうと狙いどおりにいかないので、安定させるために1分間程度ずっと構えた状態で狙いを定める練習をしています。また、一番狙い通りに弾が飛ぶと言われている、何も意識せず引き金が「落ちる」感覚を研ぎ澄ますために、何回も反復練習しています。
Q.試合前はどんなことをしますか。
試合直前は実弾を用いて練習することができないので、弾を込めずに空撃ちで何度も練習をします。空撃ちは反動がないので、綺麗に引き金を引けているのかがわかりやすいです。自分の感覚が間違っていないかを確認してから試合に臨みます。
Q.苦しい時の乗り越え方は?
スランプに陥ると、自分が今までどうやって射撃をしてきたのかがわからなくなることがあります。そんな時は基本的な訓練を繰り返して、普段と違うところはどこなのかを模索します。握り方、腕を上げる角度、手首の角度など、一つ一つ自分の感覚を確認しながら修正していきます。
Q.仕事と競技を両立するための秘訣は?
私は機動隊員として、災害時の救助や山岳・水難事故の救助など、普段の警察官が取り扱わない業務をしているので、出動となればもちろん最優先で業務を行います。警察官として県民を救助することは当たり前のことですし、その中で滋賀県警察の代表としてライフル競技を行わせていただいていることに誇りを持っています。その誇りを原動力に頑張っています。
Q.印象に残っている大会は?
今まで何度か国体に出場しましたが、あと一歩のところで入賞を逃してばかりでした。昨年(2023年)の「燃ゆる感動かごしま国体」で初めて入賞できたのでとてもうれしく、印象に残る大会となりました。
Q.大津市はどんなイメージですか。
自然があるなかにも、都会な雰囲気があります。色々なものを買いそろえやすいなど、便利な面もある一方で、自然を堪能することもできるので、住みやすいところだなと思います。
Q. 今後の目標を教えてください。
まずは今年(2024年)の佐賀県での国スポに出場したいです。来年(2025年)は滋賀県で国スポが開催されます。地元で開催される大会なので、ぜひ出場して上位入賞を目指して頑張ります。
Q.来年度(2025年度)、大津市で開催される国スポ・障スポに向けての思いをお聞かせください。
国スポは一種のお祭りのような、盛り上がる大会だと感じています。どの県でも地元の子どもたちが応援の横断幕などを作ってくださり、歓迎ムードがあるので、その雰囲気を楽しませて頂いています。来年(2025年)は地元の子どもたちに歓迎してもらえるので、少しでも良い成績を残せるように頑張ります。
清水 大央(しみず ひろふみ)選手のプロフィール(2024年5月現在)
- 2022年 「第77回国民体育大会いちご一会とちぎ国体2022」
成年男子25mセンター・ファイア・ピストル決勝 第9位 - 2023年 「燃ゆる感動かごしま国体2023」
成人男子25mセンター・ファイア・ピストル決勝 第5位
滋賀県警察本部 警備部機動隊 所属