• 背景色
  • 標準
  • 青色
  • 黒色
  • 文字サイズ

[注目選手 インタビュー] フェンシング 松本璃音(まつもとりのん)選手

2024年9月30日

まつもとりのん

2025年に開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の競技のひとつにフェンシングがあります。2024年3月に開催されたフェンシング女子エペグランプリでは日本代表にも選出され、「SAGA2024」国スポにも出場された松本璃音選手にお話しを伺いました。

Q.フェンシングに出会ったきっかけを教えてください。

レイキッズという滋賀県の次世代のアスリートを育成しようというプロジェクトがあり、小学5年生の時に参加しました。厳しい試験に合格した後、様々な競技を経験し、適正や興味のある競技を探している時にフェンシングに出会いました。「突く」ことが点数になるのが斬新で面白く、また、スマートな競技にみえて、ポイントを取った時に雄叫びをあげるところが格好良く、誰でも経験できる競技ではないところに惹かれました。周りからも向いているよと言われ、小学6年生から本格的に始めました。

Q.どんなことを考えて試合をしていますか?

自分の剣や手、身体の動きなどへの反応によって相手の戦い方のタイプを見極め、戦術を組み立てるため、すごく頭をつかってプレイします。同じように自分の戦い方が相手にばれてしまうと相手のペースになってしまうので、ひとつの試合でたくさんのことを考えています。

Q.フェンシングをやっていて良かったことを教えてください。

フェンシングをやっていると言うとみんな驚いてくれるので、誰もが経験できるスポーツではないと実感でき、そんなスポーツをやらせてもらって良かったなと感じます。また東京オリンピックで初の金メダルや、パリオリンピックで活躍された選手が現れたことで知名度が上がっていることもうれしいなと思います。

Q.フェンシングをやっていて、大変なことを教えてください。

簡単には勝てないところです。勝つために試合の動画を見て、相手の剣の動きやそれに対する自分の動きを分析しています。体を鍛えるといった力技だけでは勝てないので、自分が今どういうフェンシングをしているのかということを考えるのがとても大変です。

Q.大変なことをどのように乗り越えてきましたか?

周りの応援を力に変えて頑張って乗り越えてきました。不調のときは試合中の声援で、気持ちを切り替えることができますし、両親の応援はとても力になります。

Q.学業をしながらどのようにコンディションを整えていますか?

実家に住んでいるので、食事など、サポートしてもらえる面が多いので、家族の支えが大きいと感じています。

Q.試合前のルーティンはありますか?

ルーティンを決めてしまうと、できなかった時に試合に影響すると思うので必ずすることは決めていませんが、音楽を聴いていることが多いです。またその時の気分や体調を考えて、食べる物を調節したり、ストレッチをしたりしています。

Q.印象に残っている試合を教えてください。

2024年3月に初めてハンガリーの試合に出場しました。海外選手の雄叫びはレベルが違い、圧倒や緊張もありましたが、初めての挑戦ににわくわくする気持ちもあり、印象に残った試合となりました。

Q.注目して欲しいプレイはありますか?

3歳から10年ほどフェンシングと並行して、バレエをやっていたので、柔軟性に自信があります。守りを見せつつ、最後にアタックをするファントという攻撃方法がありますが、柔軟性を生かして開脚をしながら技を出すので見て欲しいなと思います。

mastumoto rinon

Q.今後の目標を教えてください。

まずは来年(2025年)の滋賀県の国スポに出場することです。その後は少しでもフェンシングに携われることをしたいと考えています。滋賀県でも子どもたちの競技人口が増えてきたので、子どもたちの指導者として、滋賀県に貢献できる形で続けていきたいと思います。

Q.わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025に向けての思いをお聞かせください。

まずは出場して、いい成績を残したいです。そしてフェンシングの楽しさを皆さんに知ってもらえるよう頑張りたいと思います。

松本 璃音(まつもと りのん)選手のプロフィール(2024年9月現在)

  • 2023年 第4回日本学生フェンシング・カップ 5位
  • エペグランプリ ブダペスト大会 日本代表
  • 同志社大学体育会フェンシング部 所属